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| 秤の上の迷える小羊 |

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第1巻 30P |
記念すべき第1話。ボクサーとシスターの恋という設定の奇抜さに驚かされたのと同時に、連載が終了した「めぞん一刻」ファンは、青年誌で始まった高橋作品を読めることに驚喜した。私、担当Yダンは、この年新入社員としてヤングサンデー編集部に配属された年でもあった。
ちょっと年上の女性から「根性なし!」と怒られるシーンは、めぞんの音無響子を彷彿させるものがあり、学生の頃からめぞんファンであった僕は、新しき恋の予感を感じた。しかも、このオチである。
減量できない耕作は、「根性なし!」と言われて、怒りながらも、ラーメン屋に行ってしまうのだ。このギャグセンスこそが高橋留美子の才能であり、愛も笑いも感動もぜーんぶ第1話で見せられてしまうのだ。 |
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| 狙われた小羊 |

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第3巻 55〜56P |
畑中耕作の好きなモノ……、シスターアンジェラ、そして食い物。誰もがそう思っていた。
このちゃらんぽらんなダメボクサーは、この二つだけには真剣だった。しかし、この回で気づくのである。耕作はボクシングが、好きなのだ!……と。
これだけ食い物にこだわる耕作が、徹底的な減量をしてつらいのを我慢出来るのも、ボクシングが好きだから。しかし、感動のまま終わらせては、高橋留美子作品ではない。“試合のあとって、めしがうまいんですよね”ととびっきりの笑顔で耕作に言わせてしまう。
しかし、こんなテレにもかかわらず、やっぱ耕作はボクシングが好きなんだな……、と読者に思わせちゃうニクイ演出である。 |
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| 小羊の約束 |

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第4巻 218P |
感動の最終回。東洋太平洋チャンピオンに勝利した耕作がリングを降りると、シスターアンジェラが待っていた。修道院に軟禁されていたシスターが、シスターを辞めてまで、試合に駆けつけたシーン。
「もう…、シスターではないのです。」の一言はすごく重い。
神と比べるのは不謹慎かもしれないが、ある意味、他の男性であったりするより、ずっと感動的なのである。
過去さまざまなラブストーリーはあったが、恋のライバル、兄弟、身分、思い出の人、いろんな障害のなかで、もっともハードルの高い“信仰”に耕作が挑んだ結果のシーンなのである。
3月5日発売予定の単行本に収録されているので、ぜひご覧ください。 |
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